水溶性ベータグルカンの矛盾

「水溶性ベータグルカン」という非科学的かつ高分子化学を無視した広告が事実のごとく展開されている。デマ宣伝では、ベータグルカン製品は「水に溶けた方が吸収が良く効果が高い」と間違った知識を撒き散らしている。

正しくは、「水溶性ベータグルカンなど無い」「ベータグルカンが水に溶けても吸収効率は変わらない」のだ。

ベータグルカン(βグルカン)の性質は、高分子化学では難水溶性と定義されている。世界中の化学の教本に記載されている事実だ。つまり、掻き混ぜれば水に溶けるが、水に浮かべるだけでは溶けない性質がある。この性質は原料に依存することなく、ベータグルカン本来の性質だ。高純度化されたベータグルカンはこの本来の純粋なベータグルカンの性質に近い性質を示す。

ここで、「水溶性ベータグルカン」というデマを詳細に分析すると、黒酵母が作り出すベータグルカン水を消毒して製品化している製品に辿り付く。日本で開発されたベータグルカン製品のその問題は品質と価格だ。

パン酵母由来のベータグルカンが80%を超える高含有率で世界中を席巻され認知が高まっているこの時代に、黒酵母由来のベータグルカン製品はわずか1%前後の低純度品が製造販売されている。しかも、販売価格は比較的高価だ。

結論としては、製造工程の事情で水に溶けているベータグルカンを、存在しない物性の「水溶性ベータグルカン」と名付け、科学的には間違った情報を流布することで、付加価値と勘違い させていると言えよう。

ベータグルカンの吸収経路が小腸でのマクロファージ接触であることを理解すれば、水との親和性は無意味であり、さらに続く「水に溶けた方が吸収が良い」という根拠の無い説明には、悪意のある誤誘導が狙われている。

「水溶性ベータグルカン」は全く不要・無意味な性質で、それ以前に存在しない性質だ。当然に高額に見合う効果は期待できないだろう。世界の市場が日本だけで蔓延する非科学的な「水溶性ベータグルカン」という摩訶不思議な宣伝文句を無視していることが答えだ。

ベータグルカンIndex :

Links