ベータグルカンの吸収性と作用

食べられたベータグルカン(βグルカン)は、小腸のM細胞上でマクロファージと呼ばれる免疫細胞の一種に捕食されることで体内へ吸収される。 他のビタミンやミネラルのような栄養素のように消化器官で吸収されるわけではないので、水溶性や親油性は吸収率には影響無い。 (粗悪品なベータグルカンの代表とも言える製品が「水溶性ベータグルカン」と称しているのは非科学的で、製品レベルの低さが推し量られる)

ベータグルカンを捕食・吸収した免疫細胞マクロファージは他の免疫細胞とも相互作用することで警戒信号分子を間接的に分泌させる。そして、体内を循環することで体全体の免疫システムを刺激し活性化するのだ。

免疫システムは体内では最大の「器官」であり、人間の体重の3%が免疫細胞に占められている。この免疫細胞が体内に侵入した外敵・異物、ウィルスや菌、がん細胞を捕食して駆除する。

免疫システムの基幹組織は小腸に集中しており、その中でもパイエル板と呼ばれている腸内の組織は免疫システムの中枢である。ベータグルカンはこのパイエル板で免疫細胞に捕食吸収されるのだ。

パイエル板は、免疫システムが粘液の表面に分泌する抗体(IgA)を生成する過程の重要な役割を担っている。ベータグルカンがパイエル板を刺激することでIgAを産出したリンパ球が、他の粘液組織(鼻の分泌腺、唾液腺、気管支の分泌腺、乳腺、泌尿生殖器官)へと移動し、そこでさらにIgAを分泌する。 このようにして、免疫細胞が集中した小腸で始まった免疫システムの活性化は、消化管だけでなく他の器官へと伝播し、全身の免疫力・抵抗力が強められる。

だから、ベータグルカン(βグルカン)は小腸で吸収されるだけで、全身の病巣の改善効果が期待できるのだ。

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